いま必要なのは、新しいサード。
固定された場所に留まらない、場所なき場づくり。
Why we exist
私たちはサードプレイスという場を改めて再考してみた。
アメリカの社会学者オルデンバーグが提唱した
家庭|ファーストプレイス、仕事|セカンドプレイスに次ぐ
第三の場|サードプレイス=とびきり居心地よい場所。
フラッと訪れられて、気さくで愉快な会話が飛び交い
誰もがフェアな関係で、ぐだぐだと目的なく居続けられる場所。
日常的にそこへ足を運ぶことで人生が豊かになるところ。
サードプレイスは店舗開発や地域活性に影響を与え、その価値観とコンセプトは世界中に広まった。
その代表例はスターバックス=とびきり居心地よい場所。
たしかに現代の都市生活者には欠かせない場所。
しかし今やサードプレイスは本来のコンセプトを見失っている。
魅力的な店舗や施設はすでに有り余るほどある。
豊かな消費を生み出す一過性のイベントやマルシェももう沢山。
圧倒的な非日常、リアルから切り離された場。
それでいて消費でも再生産でもない、暮らしと生活のアップデート。
わたしを変容させる、そんな状態になるための場所が欲しい。
そのためには人々の周辺空間自体をデザインする必要がある。
私たちにいま必要なのは、
新しいサード - NEW THIRD -
固定された場所|サードプレイスに留まらない、場所なき場づくり。
What is NEW THIRD
あらゆる都市/地域には、活用されていない土地建物空間が余りあるほどある。
活かし方がわからないままに保存されつつ老朽化する文化財建築。
ほとんど利用者もないままにとりあえず維持されている遊休資産。
ビルの合間のデッドスペース、誰も遊ぶもののいない広場や公園。
それらはみな潜在する可能性を秘めた場所にちがいない。
- NEW THIRD - は、遊んだままになっている土地建物空間を活用し、プラットフォームとして本当に「遊ぶ」ために動かすプロジェクト。
青写真が描かれるとものごとはイメージしやすいように、場所も動かしてみないと、どんな価値があるのか判別がつかない。
いったん、場として、ひらいてみる。それから、考える。
場所なき場づくりから、本当の場づくりを考えるために。
Process of NEW THIRD
- NEW THIRD - は形を変え、あらゆるところへ赴く。
立ち上がりに定まった方法論はなく、すべてのケースは状況に応じてオーダーメイド。
どの地域で、どの人々と共に、どのような形になっていくかはケースバイケース。
たとえば全国各地のポテンシャルのある土地や施設を見いだし、あるいは提案を受けることでリサーチを開始する。
保守されたままに受け継がれてきた手つかずのところほどいい。
その地域のローカル文脈(地域文化、個人店舗、関係資本)を学び、地域ならではの生活・文化特性を仮説立てすることでLocality(独自性)+Remix(異質融合性)+Sustanability(持続可能性)を生む。
基本的な考え方としては、たとえば下記のような流れを想定している。
- 潜在する可能性を秘めた土地施設空間を見いだす、あるいは提案を受ける
- 地域のローカルの文脈(地域文化、個人店舗、関係資本)のリサーチ
- 地域ならではの生活特性・文化特性の仮説立て
- Locality(独自性)+Remix(異質融合性)+Sustanability(持続可能性)の再考
- 訪れる地域で - THIRD THING - を蒐集、または地域外部から持ちこむ
- ローカル店舗、地域外部の者たちのNEW THIRD参加の声かけ
- ローカルの店舗への - NEW THIRD - 参加の声かけ
- 地域に住む人々への - NEW THIRD - のプロモーション
- 検証実験としてのカルチュラル・フェスティバルの企画及び運営
複数地域で連鎖・共振しあうように生み出される - NEW THIRD -
クセの強い人々と出会うための培養地=「場」づくり。
高められたアク同士が絡み合う発酵的カルチャリング。
退屈な日常はひらかれて、人生はもっと自由になる。
Samples of NEW THIRD
退屈を持て余すあらゆる人々に生活遊芸を分配する